東京大学医学部 健康総合科学科 看護科学専修

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研究紹介

地域看護学教室

地域看護学教室は、平成4年4月に開設された講座です。地域看護学は、地域で生活している人々や在宅療養者の看護ニーズを、個別的に、また家族として、さらにコミュニティ全体として捉え、健康やQOLの向上に寄与することを目的にしています。

少子高齢社会では、高齢者の自立支援や介護予防の取り組みと共に、心身に障がいのある人々が住み慣れた地域で、生活を維持できるような地域ケアシステムを作ることも重要です。一方、子ども達が、健やかに発育・発達できるように地域全体で支援することも求められています。

当教室が取り組んでいる研究は、この様な社会や時代のニーズに対し、暮らしやすい社会を作ることに貢献しています。また、こうした地域作りの担い手である保健師の育成を修士課程の「保健師教育コース」で実施しています。

<研究室で実施している研究の紹介>

1. 「乳児の股関節脱臼の見落としゼロ」プロジェクト

新生児訪問において地域看護職(保健師・助産師・看護師)が股関節脱臼を早期発見するためのスクリーニング体制の構築と、早期治療に向けた多職種・住民協働型システムの開発

2. 実践の改善・ケアシステム構築に関する課題

ICTを用いた保健師活動アルゴリズム及び評価手法の開発、地域包括ケアシステムの開発など

3. ライフステージとそれに関連する課題

乳幼児の傷害予防、地域での認知症教育プログラム普及など、地域住民の健康を守るためのプログラム開発・評価

4. 専門職の能力・技術の開発等に関する課題

保健師による施策化・事業化、保健師の技術・暗黙知の解明など

5. 従来の枠組みに当てはまらない先端的な課題

VRを用いた家庭訪問学習教材の開発など